■丸藤翔 「かわいいからって甘く見るな!」

さりげなく第二の主人公。
落ちこぼれな自分にしょんぼりしつつ、決して気弱ではない食わせ者。
筆記が同程度に悪いにも関わらず自信満々な十代の入学試験デュエルに一発で魅了され、寮で同室になったことに運命まで感じて「古代ファラオと神官セトの生まれ変わりかも…キミのことファラオって呼んでもいい?」などとやや間違った前作ファンサービスを展開する電波少年。それに対して十代はしっかり引いていた。
十代の呼び方は「アニキ」で落ち着いたが、実の兄である亮のことを知っている明日香はそれに微妙な顔をしていた。亮に一線を引いた翔の態度のせいなのか、亮を兄代わりにしている自分に引け目を感じたのかは永遠の謎。
明日香のラブレター(偽)に釣られたり、ブラマジガールが大好きだったりと二次元・三次元を問わずミーハーなオタク。2ちゃん紛いの掲示板を見ている。
基本的に調子に乗りやすい。
亮にこの欠点を指摘されてパワー・ボンドを封印することになった思い出が
ややトラウマと化してコンプレックスになっていたが、同じくお調子者ながら相手のプレイまで楽しむことでリスペクトに代えている十代に救われた結果、アニキ至上主義のお調子者となる。
以来リスペクトデュエルのマスターとパワー・ボンドを使いこなすことを目標に精進することになるが、亮や十代に叱咤激励されながらの3歩進んで2歩下がる成長には定評がある。
憧れが原動力なせいか、デュエルを「見て盗む」ことで成長のきっかけを掴んでいることが多い。
異世界にヨハンを救いに行く際、これ以上仲間を失いたくないのと怖い目にあいたくないという理由で最初は十代達を止めるが、ヨハンを取り戻すという十代の真剣さに心を打たれて力を貸すことに。しかし、十代の暴走が原因で仲間を失い、あまつさえ十代が仇打ちで満足しようとしたことから十代に見切りをつけようとするが、見捨てきれずに「十代のその後を見届ける」ことを決意、十代の行動に一切介入しない傍観者となる。しかし、「仲間達と引き換えに十代を失う結末」に納得がいかずに土壇場で傍観者役を放棄、元鞘になる(違)
要するに、良くも悪くも仲間に対する情が深い。逆接の多さは「行き当たりばったり」ではなく「臨機応変」と見なすべし。
基本は保守型だが、その分攻めの姿勢に転じる決意も並ではないため、
攻めてるときはやたらとかっこいい。
4期では目標だった亮を越えて亮へと新たな目標を示し、同時にサイバー流も継承した模様。卒業デュエルでも万丈目・明日香と同率一位を獲得。
亮と共に新しいプロリーグを作ることになっているが、デュエルのためなら命も削る亮が命大事に主義な翔の尻に敷かれる気がしてならない。
職業:プロデュエリスト(サイバー流デュエルリーグ設立予定)

■主力カード
パワー・ボンド
兄さんからもらった究極の融合カードで、翔の絆のカード。
が、幼い頃にこのカードの力を過信して傲慢になって隙だらけになってしまったため、亮から封印するように言われていた。
翔自身は十代とのタッグデュエルで初使用。一人で使用する完全な封印解除は、奇しくもリスペクトを捨ててヘルカイザーとなった亮とのデュエルだったが、十代の陰謀でデッキに混ざっていたり、ドローしたら亮にバレたりと、絆のカードは伊達ではない。
しかしやはり、翔のパワー・ボンドと言えばVS猪爪(TURN-164)。翔と亮、兄弟の軌跡を総括する使用シーンは必見!
スチーム・ジャイロイド
スチームロイドとジャイロイドの融合モンスター。
TFシリーズで専用ボイスとアニメがついているお陰で翔と言えばスチーム・ジャイロイドというイメージがあるのは私だけだろうか。
「かわいいからって甘く見るな!行け、スチーム・ジャイロイド!」
スーパービークロイド―ジャンボドリル
スチームロイド+ドリルロイド+サブマリンロイドの融合モンスター。
VS胡蝶蘭で初お目見え、4期EDでも召喚されている。
異種とは言え3体融合で貫通ダメージ持ちと、地味にサイバー・エンド・ドラゴンとおそろいだったりする。
その他
基本的に翔はエースモンスターが毎回違う。
ここに挙げた以外にも、十代とのタッグで使われた乗っただけ融合ユーフォロイド・ファイター、次元の扉を開くときにエースカード指定されたスーパービークロイド―ステルス・ユニオン、亮とのデュエルでパワー・ボンドで召喚されたペア・サイクロイド、亮から継承した鎧黒竜―サイバー・ダーク・ドラゴンとそれに装備されたドラゴンロイド、異世界で移動にも使われたカイトロイドなんかも挙げてもいいかもしれない、要するにセレクションにとても悩んだ。
印象としてエースカードが「変わらない」十代や亮とは対照的に、成長株として「変わっていく」ことが翔の役割だったということかもしれない。

100425

 
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