■丸藤亮 「サイバー・エンド・ドラゴン…召喚!」
偏った名言が多すぎて一言に絞り込めない影の主人公みたいな人。 「リスペクトデュエル」を信条とし、初期LP4000の世界で貫通ダメージ持ちで攻撃力4000のサイバー・エンドをパワー・ボンドで2倍に強化して使うという世の「リスペクト」観を粉砕する優等生。 帝王こと「カイザー」などとあだ名される時点で、そもそも「優等生」と呼んでいいかどうかが怪しい。 卒業デュエルで十代から贈られた「カイザーはつえぇ!」という評価が、 その後の亮の運命を決めたと言っても過言ではない。 その只者ではないデュエルスタイルは、やっぱりそれらしいデュエリスト「ヘルカイザー」へと亮を変貌させた。 自分のイニシャル「R」をベルトのバックルにあしらっているお茶目さんだが、変貌当初は「K」(カイザー)だったことはあまり気にされていない。この事実は管理人を2ヶ月ほど寝不足になるほど悩ませた(聞いてないから) その内心を断固として語らない、GXのブラックボックス。 だが分かりにくいだけでわりと素直だという説もある。 例1:「さすがは我が友、天上院吹雪」 例2:「こんなお兄さんリスペクトできるはずがない」「オレもだ」 その他「一番タイプだと思っただけあるわ」に対して「悪いが、オレにも好みがある」と答えたり、プロになっての車の送迎を「今日はいい月だから、夜風に当たって帰ります」と断るなど、名言に負けず劣らず迷言も多い人。「ようこそ、サイバー流道場へ」もそのひとつ。JOINの親友なだけはある。 「最強の敵との最高のデュエル」を生きる目的と言い切った根っからのデュエリスト。勝つためなら手段は選ばなかった、が、ヘルカイザーを「地獄」と言い切る辺り、選べるものなら選びたかった模様。 この辺から、卒業デュエルで本人が言っていた「限界」を超えた相手だったからこそエドに負けた可能性が浮上してくる。突っ込めば突っ込むほど深みにはまるので続きは割愛。 死んでもデュエルは諦めないその執念に異世界ではハラハラさせられた翔だったが、4期ではとうとうぶち切れていた。「当たり前じゃないか兄弟だよ」の底冷えする声音と言ったら!怒ると怖い弟の真髄ここにあり。 翔のお陰で「もっと強くなれる」という未来への希望を手に入れ、デッキも新たに二人でプロリーグを設立することを決意。 「遊戯王DMGX・亮の章」の最終回はTURN-164と言える。 職業:プロデュエリスト(サイバー流デュエルリーグ設立予定) ■主力カード パワー・ボンド 亮の信じる究極の融合カード。 機械族の融合モンスターを攻撃力2倍で召喚できるが、その代わりエンドフェイズに召喚したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。 力のリスクを象徴する効果と、「power=力」でボンド=接着剤と見せかけて「bond=絆/接着剤」をくっつけたカード名には感嘆する他ないが、どう考えてもこんなことを深読みするのは大きいお姉さんだけである。 スタッフの職人魂に泣いた! サイバー・エンド・ドラゴン 鮫島師範から9歳で継承したサイバー流最強のモンスター。 サイバー・ドラゴンの3体融合という厳しい召喚条件だが、そもそもカードの継承条件が「この3体+融合系カードを最初の手札で揃えることができる」というものなんじゃないかという節があり、亮は全く問題なく召喚しまくっている。 卒業デュエルで叩き出した36900は、∞以外での最大攻撃力としてアニメ遊戯王界の伝説。最早この記録は二度と更新されないとしか思えない。 ダークヨハン戦でも最後の最後で召喚され、勝敗という次元から解き放たれたヘルカイザーの有終の美を飾った。 キメラテック・オーバー・ドラゴン 光属性のサイバー・ドラゴンから生まれた、まさかの闇属性モンスター。 機械族のモンスターを好きなだけ素材にすることができ、素材を増やせば増やすほど強くなるという、強さだけを求めるヘルカイザーらしいカード。 ヘルカイザーの代名詞とも言える「五連打ァ!」の立役者。 後の「パワー・ウォール」共々、K●NAMIスタッフにまでいたく気に入られたらしく、TF2・TF3では専用ボイスとアクションを見ることができる。必見! 鎧黒竜―サイバー・ダーク・ドラゴン どう考えても聞いただけでは漢字が思いつかない枕詞がついているサイバー流裏デッキの最強モンスター。 これ自体は純粋な闇属性モンスターだが、はなから闇だけで闘う気はないらしく、登場二回目にして光属性のサイバー・エンドを無理やり装備している。 「鎧」の文字が伏線な気はしないでもない。 異世界では乗り物として活躍した(らしい)(覚えてない☆) それが翔に受け継がれることになるなんて誰が予想しただろう。 パワー・ウォール ヘルカイザー名物・カード投げに必要なカード。 「力」で「壁」ってあたり、「パワー・ボンド」と対のカードだなんて思ってるのは私だけでいい。 備考:翔は投げない。 パワー・ロード TURN-128で一回だけ出てきた装備カード。 キメラテック・オーバー・ドラゴン(闇)とサイバー・ダーク(闇)をサイバー・エンド(光)に連結させて力を結集。 「地獄を彷徨い、築き上げたサイバー流の全力…!」はあくまでサイバー・エンドに結晶するんだと思うと これは一回だけだけど、「パワー・ボンド」「パワー・ウォール」「パワー・ロード」の3つで1セットな気がしてならない。 090820 |