TURN-131 エースカード大集合!!開け、次元の扉! |
■本放送:07/04/11
■脚本:武上純希■絵コンテ:山口健太郎 ■演出:山口健太郎/Lee Kyoung Soo■作画監督:In Tea Sun |
ヨハンを置き去りにもとの世界に戻ってきた十代たち。
続き更新しました。 ■Aパート 十代:戻ってきた…あ。 (隣で気を失っているマルタンの様子を 鮎川先生に目で尋ねる) 鮎川:大丈夫よ。少し衰弱してるけど、体に異常は無いわ。 レイ:マルっち…良かった…。 十代:ほんとに、戻ってきたんだ…。やったぜヨハン! …ヨハン?ヨハンは? ―TURN-131回想― 十代:ヨハン! ヨハン:十代。オレは、自分のデュエルを通して、 みんなを救うのが、夢だった! 今、それを叶えるときが来たんだ。後は頼んだぜ! ―回想終了― 十代:そんな…そんなことってあるかよ。 ヨハン、ヨハン!ヨハーン!! GXの目芝居(注・目で感情を語ること)の細かさは異常。 いや、普段そこまで気をつけて見ないせいかもしれないが。 というか、伏線的に使われる目芝居は、結構その後でモノローグなんかで内心説明が入ることも多いんですけど、GXは説明してくれないから厄介なんですよね…。この場合は視線に対して鮎川先生が直接言葉で答えてるから分かりやすいんですが。 でもモノローグ入れたら少女漫画になるので、少年アニメだからモノローグ入れないのかもしれない。代わりに行動が何より雄弁だったりするし。GXは、わりと全体的に「言っても仕方ないことは言わない」「言うまでもないことは言わない」不言実行タイプ(笑) あとこれ、結局3期で最後に十代がすることと何が違うの?と言ったら、十代は帰ってくる気があるってことな気がします。ただ、「自分として」帰れるかどうかは十代も分からなかったわけですが。(私は「ちゃんと帰ってきた」と思ってます) ヨハンが守る人は「ちょっとの間しか一緒にいなかった人たち」だから、ヨハンは「帰ってくる約束」はしないんですが。実際、誰もが「ヨハンのことは仕方ない」って思う中で、十代だけが諦められない。ある意味、十代がヨハンを助けに来ようとすることは、ヨハンにとって計算外だったってことで(爆) ペガサス:しかーし、デュエルモンスターズは神秘のゲームデース。 異次元は精霊たちの世界だったのですね。 クロノス:そ、そうなのーね。 ペガサス:カードデザイナーとしては、実際この目で見たいものデース。 鮫島:ほとんどの生徒は無事帰ってきたとは言え、コブラ、 そしてヨハン、アモンという行方不明の生徒もいるのです。 ペガサス:ソーリー、そうでした。 鮫島:二度とこのようなことが起きないことを、祈るばかりです。 ペガサス:ミートゥーデース。 アモンも帰ってこなかったのか。帰りたくなかったから?…あ、ユベルと契約したからか…。TURN-155に続く。 (特設テントにて) 博士:ヨハンもレインボー・ドラゴンのカードも…。 三沢:はい、戻っては来ませんでした。 博士:残念じゃ。異次元世界の謎は扉と共に、 永久に閉じられてしまったのか。 (レーダーに反応) 三沢:この反応は。 博士:うーむ…この反応は、 この島に特異点が発生した時の前兆に似ておる。 三沢:まさか、また…! この博士のヨハンが帰ってこなかったことへの淡白さって、多分冷たいって思う人もいるし実際冷たいんですけど、研究者っていう職業の人が宿命的に身に着けざるを得ない冷淡さでもあります。 その理由はもう、「できないものはできない」以外のなんでもなくて。できることをできるところまでがんばって駄目なら、それ以上の不可能は不可能と諦めるしかない、っていう。 そして、ヨハンに関しては、十代以外の誰もが「ヨハンのことはあきらめるしかない」と思います。そしてだからこそ、「ヨハンを助けること」が「できるかもしれない」と思った時に、みんなの態度が変わってきます。 (イエロー寮にて) ナポレオン:すまなかったのでアール。マルタン、お前の心に、 ユベルという精霊が宿ったわけを聞いたのでアール。 パパンとママンがいがみあって、 お前を一人ぼっちにしてしまったばかりに… その心に、深い孤独の闇を作ってしまったのでアール。 マルタン:パパン。 ナポレオン:ん? マルタン:もういいんだよ。ボクはもう、一人じゃないから。 ボクをユベルから解放するために、 必死に戦ってくれた、友達がいるんだ。 ナポレオン:(向こうの世界での経験が、 マルタンを大きく成長させたのでアール…) (泣き崩れるナポレオン) レイ:(良かったね、マルっち。) 最近思ったんですけど、マルタンって、唯一ユベルと関わったお陰で良い方向に変わった人なんですよね…。 その理由は、心の闇を受け止めてくれる人=友達がいたからだと思いますが。この条件下でのみ、心の闇は解放されてもいい。ただし、受け止めてもらうだけでは闇は癒されません。闇を癒すために、マルタンは3期の終わりにナポレオン教頭と一緒に暮らすためにアカデミアを離れます。 コブラはもう、心の闇を癒す方法がなかった。アモンの心の闇は、間違った方向に解放された。エコーはアモンの闇の原因をシドだと思ったし、アモンは幼い頃の餓えが全部悪いからそういう人をなくせば自分も癒されると思ったんですが、どっちも極端でした。アモンについては、「悪い人」を見つけるとしたらアモンの両親で、「癒せる人」を見つけるとしたらエコーです。今のアモンが飢えていない以上、アモンが欲しいのは精神的な安息のほうだし、それを得るために取れる最良の道は、エコーと向き合うことの方だったんだと思います。 まぁしかし、子ども引き取った責任とれよ両親、と、私は思いますが。シドが生まれてから、精神的にアモンほったらかしにしたんだろうし。アモンがほしかったのは、見れば分かりますが後継ぎの地位ではありません。「親に愛される子ども」、要するに居場所です。いくら物理的に満たされていようが、子どもは愛情が必要な存在なのです。 そして、応急処置的には、エコーがその代わりにはなれたんだと思います。というか…多かれ少なかれこういう面あるよね、恋愛って(…)そうじゃない愛情の方が世の中には少ないかも知れん。 (レッド寮食堂にて、万丈目、吹雪、明日香、 ジム、オブライエンが集まっているところに、 翔、剣山が入ってくる) 万丈目:十代。…なんだ、お前らだけか。 剣山:だけとは失礼どん。 翔:アニキ、まだ元気ないっす。 ジム:無理もないさ。 ヨハンを助けられずに、Big shockを受けている。 オブライエン:はたして、それだけかな。 十代は、マルタンにとりついていた、 ユベルという精霊を知っていた。 いや、ユベルの本当の目的は、十代だったのかもしれない。 万丈目:ユベル。そいつは何者なんだ。 オブライエン:さぁな。デュエル中の会話だから、 詳しいことは分からなかったが…。 明日香:そのせいなのかも。 吹雪:どうした明日香、何か気になることがあるのか。 明日香:こちらに戻って、すぐだったわ。 (明日香の回想。アカデミアから出た明日香が、 入口付近でうずくまる十代を見つける) 明日香:十代。 十代:オレだ、オレのせいだ。ヨハンを置いてきてしまったのは。 (あわてて駆け寄る明日香) 十代:オレの責任だ。 明日香:そんなことない。十代のお陰で、皆助かったのよ。 責任なんて、あるわけないわ。 十代:みんな何も知らないんだ! 明日香:え…。 十代:…全部、オレが悪いんだ。 (回想終了) 明日香:あんな暗い…十代の目を見るのは初めてよ。 吹雪:うん…。 責任って言葉、一番に使い出したの十代なのな。 明日香の言葉は誰もが思ったことであろう。 ここの十代のユベルに対する気持ちは、最後まで一貫して変わらないので、そこらへんは地味に注意なのかもしれない。覇王さまになってユベルを攻撃してるときでさえそうだったりするから。 (鮫島校長が入ってくる) 万丈目:校長! 鮫島:ここにいる皆(みな)には、話しておいた方がよかろう。 万丈目:え? 鮫島:私が入試の時から、十代くんに注目していたのには、 理由があった。御両親から聞いておったのだ。 十代くんが幼い頃より、 デュエルの精霊と深い関わりを持っていたということをな。 一同:え? 明日香:十代が、デュエルの精霊と? 鮫島:ああ。今話していた、ユベルという精霊とな。 一同:(え、とかあ、とか。) 鮫島:十代くんの御両親は、仕事で家を留守にしがちだった。 その頃の十代くんは、近所の友達とデュエルをして 留守番をすることが常だったらしい。そんなある日のこと…。 さすが闇に落ちた弟子を親友の吹雪になら救えるかも、とか頼んだ師範、生徒のためならその友人に事情説明に現れます。鮫島校長って人脈のコネクション担当みたいですね。 (十代の幼いころの回想) 十代:よし、ボクのターン。ドロー! (あ…やっと君を呼べるよ、ユベル) 鮫島:その頃の十代くんのフェイバリットカード、それがユベルだった。 十代:オシロ・ヒーローとルイーズを生贄に、ユベルを召喚! (ユベルが現れる) オサム:トラップ発動、パーフェクト・カウンター・コード123! 十代:あ…。 オサム:このカードは、自分のフィールド上に、 レベル1、レベル2、レベル3のモンスターが存在するとき、 発動することができる。 この効果により、ユベルの召喚を無効にし、破壊する! 十代:ユベル! ユベル:あ…ああ! (ユベルが消える) オサム:ボクのターン、ドロー!ドラゴンゾンビ、 マーダーサーカス、ワイト、ダイレクトアタック! 十代:う、う、わぁぁ! (イスごと倒れる) オサム:っ…十代くん!? ユベル:(十代、かわいそうな十代。) 十代:ごめんよユベル、またキミを呼べなかったね。 オサム:大袈裟だなぁ。 十代:だって、召喚されなかったモンスターが、悔しいって。 オサム:あはは、覚えておいた方がいいよ。 いくらレベルが高くても、召喚できなきゃ、 意味はないんだよ― 十代:そんなんじゃないよ!! オサム:わっ。 十代:ユベルは、パパが買ってきてくれた、大事なカードなんだ。 オサム:モンスター好きの、十代くんらしいなぁ。 ユベル:(ありがとう、十代。) (オサムが倒れる) 十代:お兄ちゃん、どうしたの!?お兄ちゃん、お兄ちゃん! オサムお兄さんがヘルカイザーすぎる件について大人げなくね!(笑)しかも「低レベルモンスターだって集まったら強いんだぞ!」なカード使ってるのがなぁ…これ絶対こだわりあるよね。 あとこの「パーフェクト・カウンター・コード123」ってヨハンがデッキに入れてないって言った除去カードの仲間ですかね?ひょっとして…。 しかしこの十代は犯罪的なかわいさ。 あとちょっと気になったのが、これ対戦相手が倒れてるのって、ユベルは意図的にやったんですっけ?なんか、描写見てると「ありがとう」って思っただけで相手が倒れてるように見えたんですが…。VSダークヨハンだかユベルだかで解説されてるとは思うんですが、忘れた(爆)ていうか「ありがとう」で倒れるってなんだ。この十代の愛はボクだけのものなんだから!見てんじゃねーよKY!ってこと? 「召喚されなかったモンスターが悔しいって」…やっぱユベル、王子を守るために竜になったのに、力が発揮できずに王子守れなかったとかなのかなぁ…。 鮫島:十代くんと戦った相手が、謎の病気にかかり、 突然倒れてしまった。 明日香:そんな…。 吹雪:しかし、それは偶然では…。 鮫島:それが一度だけではない。 デッキにユベルを入れてデュエルをするたびに、 その相手に不幸が連続して見舞った。 近所の皆は気味悪がって、 十代くんとデュエルをしてくれなくなったらしい。 剣山:それで、アニキはどうしたんだどん? 鮫島:ちょうどそのころ、 海馬コーポレーションでカードの募集を行っていた。 宇宙からのパワーを取り込んで、 新たなカードを作ろうという計画だった。 幼かった十代くんは、 両親に手紙を書いて送るように頼んだそうだ。 ユベルを宇宙に送って、正義の力を与えてください、と。 実はこのとき、衛星は二つ打ち上げられ、 ひとつにはユベルのカードが、 もうひとつにはネオスのカードが収められていた。 この実験を通し、ネオスが誕生したのだが、 ユベルのカードには、別の力が及んだのかも知れん。 無論、真実を知るのは、十代くんただ一人だが…。 いや、十代も知らなくね、それ?さすがにこれは突っ込んだ(笑) 幼い十代の発想は、飛んでるというべきか、よく思いついたなそんなことと言うべきか。あと十代の両親って、出てこないけど十代のお願いなんでも聞く感じだよね。留守番させまくってる分甘やかしまくってるよね。十代いい子だし人に迷惑かけること言ってないから仕方ない。 ちなみに、ここで十代が取れる選択肢って、「ユベルをどうにかする」「デュエルをやめる」の2択で、自分がデュエルをやめて、ユベルはずっと持っておくっていう選択肢も、実はあったんですよね。ひょっとして十代、それも考えたのかなぁ?でも、デュエルしないんじゃどの道ユベルのカードの意味がないし(ユベルは「戦いたい、悔しい」って思ってるわけだから)、悩んだ挙句ユベルを更生してくださいって誰かにお願いするしかなかった、とか? これだとさらに「オレのせいだ…」に説得力というか、無理もない感が増すわけですが。 (外で立ち聞きしてたエド) エド:(ボクのD-HEROや十代のネオスペーシアンは、 宇宙の波動をプログラムされて生まれたカード だと言われている。 ひょっとするとユベルというカードもまた…。) ん、…ヘルカイザー! 亮:お前、まさかそのユベルというカードに、 興味を抱(いだ)いているのではあるまいな。 エド:まさか。異次元に存在する精霊などに。 亮:ふ、ならいいがな。…うぁ…。 (胸を押さえる) エド:どうしたんだ、ヘルカイザー? 亮:…いや、なんでもない。 エド:ふーん?ま、どうでもいいけどね。 亮:(ユベル…最高レベルの精霊。 オレの最後のデュエルの相手に相応しい…!) というわけで死亡フラグ初お目見え。ヘル亮の口調の時代劇っぷりと言ったら!武上さんと鈴木さん脚本では時代劇マックスですが、植田さん(137話とか)では低めな気がします。吉田さんも若干軽い気がするなぁ。 ただヘル亮とノーマル亮で違うんじゃないかという気も若干しないでもない。翔が〜ッスって砕けた敬語とタメ口使い分けるみたいな感じで。ないか。 あと後々「亮」に変わる「ヘルカイザー」…まだこのときは、この二人「仕事上の相手」みたいな感じなんですかね(笑) ユベルを選んだのは強いから…だけなのかなぁ?「邪悪な」が意味のある形容詞としてついてるのかついてないのかが気になる…ヘルカイザー的にはついてないだろうけど、亮的にはついてそうっていう微妙さが…(笑) (自室の十代) 十代:ヨハン、すまない。オレがユベルを、 宇宙へ送り出したばっかりに…。 ―TURN-131回想― 十代:まさか、お前…ユベル! ヨハン:十代、知っているのか、奴を。 十代:そんな、馬鹿な。 ユベル:やっと思い出してくれたんだね。そう、我が名はユベル。 ―回想終了― 十代:ユベルが生まれたのは、偶然じゃない! あいつをあんなにしてしまったのは、オレなんだ! 十代はユベルを悪いとは思わない。それは変な話、王子が「ボクの愛は永遠にキミだけのもの」って言ったその約束が、真実だったから、という言い方もできたりする。GXにおいて、永遠の愛は伊達じゃない。 ■Bパート ジム:今の校長の話、信じるか。 明日香:異次元での経験がなければ、 きっと信じられないでしょうけど…。 吹雪:そう考え込むなよ。ユベルは異次元に消えたんだろう? もうキミたちは、一生関わることもない。 翔:うん、そうっす。 …なにげにここの吹雪、ダークネスの伏線入ってね? ダークネスの仮面、使いさえしなければ関わることもないとか思ってそうだし、覚えてないとはいえ、ダークネスの世界に行ってしまった藤原のことは、「それが藤原の意志」で、「自分にはもうどうにもできない」って感じで心の決着をつけてたっぽいところもあるわけで…。 いや、単に「吹雪さんがそういう人」ってだけかもしれませんが。意外に、「できないことはできない」を一番簡単に認めるのって吹雪さんなのかも。恋愛沙汰は特別?というより…「関係がないことには関われない」(表現かぶってるけど)から、「関係を作るのが好き」なのか?? あと吹雪と翔、さすがというかなんというか、気が合ってるね(笑) (三沢が入ってくる) 三沢:大変だ! 一同:え? 三沢:二つの世界の間に、再び道が開こうとしている。 またあの現象が起こるぞ! 万丈目:何ぃ、デュエルアカデミアが、また消えるのか! 三沢:違う。あと一時間もしないうちに、 王家の墓の遺跡付近に、特異点が発生する。 ジム:What's!?異次元への入口が、openするのか! 三沢:そうと決まったわけではないが、可能性はある。 翔:あんな恐ろしい経験、二度とご免っす。 明日香:でも、もし十代が、このことを知ったら…。 ジム・オブライエン:…! 万丈目・翔・剣山:あ…! 吹雪:…! 最後の吹雪さんの「やばい!」って感じがなんか、良かった(笑) この回の明日香、十代のことにすごく敏感だよね。さすがヒロイン(笑) (みんなで十代の部屋に) 翔:アニキ、アニキー!!アニキがいない…。 剣山:どこいったドン…。 オブライエン:やはり、一人だけで。 三沢:いや、この情報は、まだ誰にも話してはいない。 イエロー:さっきハネクリボ−が、なにが騒いでたわよ。 万丈目:なにい!?まずい、十代の奴、 ハネクリボーに異変のことを…っあの馬鹿! 明日香:ヨハンくんのことを、きっと自分の責任だと…。 吹雪:しかし、一人で異次元へなんて、無茶すぎる。 オブライエン:いや、あいつはそういう奴だ。 友を助けるために、何も考えずに飛び出したんだろう。 ジム:止めないと、取り返しのつかないことに…! さっきの「三沢:また同じ現象が」「万丈目:アカデミアが消えるのか」「三沢:違う」でもそうだけど、自分の持ってる情報で判断して、別の情報が入って修正して、って、なにげに物凄くリアルですよね…。三沢と万丈目だと、「同じ現象」って聞いて、万丈目は「アカデミアが消えた」方を思ったんだけど、三沢は「異世界の扉が開く」ほうを想定していた、という。 こういう、言葉そのものの解釈のすれ違い、気づかれてすらいないことが日常会話ではままあります…そして喧嘩別れしたりする。分かりあえないのは、価値観が違うせいか、それとも表現を間違えただけか。全部価値観が違うせいだと決めつけて対話を拒否する傾向ってなくはないと思うんですが…ぶっちゃけ危険だなぁと思います。価値観が似てる人間だけでも集団が作り易いネット上は余計…。 それと関係あるかどうかはともかく、異世界編ってこういう手持ちの情報の違い/価値観の違いから発生するすれ違いもバンバン使ってくるから注意が必要…orzというか、GXは全部通してこういうリアリティを追求してる節があるんですが。 ちなみに、価値観の違いでよく誤解した発言してるのが三沢。しかもあまり表立って訂正されない。人知れずそれに気づいて、異世界に残ることを三沢は選ぶ…。 多分三沢は、GXの、というか十代の生きるある種のファンタジー世界(それが十代のリアルだし、GXのリアルでもある)に最後まで入り込めなかった、十代学年唯一のリアリスト…というか、現代の世間一般的な常識人、だったり。でもこれ、趣味の問題だから別にいいんですよ。たとえ入り込めないとしても、三沢は十代のファンタジーを否定しないし、十代も三沢の常識を否定しない。だから二人は、あくまで友達なんです。 エコー:(アモン、あなたは帰ってこなかった。私には分かる。 あなたはこの世界で、神である自らの意志を 破壊することはできなかった。 でも、向こうの世界なら…そう、きっとあなたは 王になれる。私が、見届けてやる!) クロノス:きっきっきー。あれーは、シニョール十代。 こんな時間にこんなところで、どこ行くつもりなノーネ。 エコーが傍観者の翔と同じこと言ってる…。 絶対意識してやってる、絶対意識してやってる!! 「見届ける」者は、予想や価値観=自分を持ってちゃいけない…みたいな比較対象かなぁ…? クロノス先生が十代を追いかける理由がとても先生らしいです。 エド:あの空間の歪みは? 亮:異次元の、扉…。 エド:まさか、十代一人で!? 亮:まだ奴には分かっていない。 自分の行動の結果に、責任が生まれることを。 エド:いや、分かっているからこそ、自らの手で、 ヨハンを助けようとしているんじゃないのか。 亮:お前も、まだまだ子どもだな。 エド:なに!? 亮:もし十代が異次元へ戻ることを知ったら、 周りが放っておくと思うか? 亮既にここでエド子ども扱いしてたよ忘れてたよ!絶対この時点で保護者フラグ立ってるよ!(笑) それ責任なの?というのは悩むところなんですが…責任というのは英語でresponsibility(response+ability)=応答能力と言うように、本質的には応答責任なんですよね。 この場合、十代が「応える」べきは…って後で書こうか。 十代:ヨハン、今行くぞ! オブライエン:待て、十代! ジム:やめるんだ十代! 三沢:異次元へ行くのは、危険すぎる! 十代:ほっといてくれ。 オレはヨハンを助けなきゃならないんだ! 三沢:その入口が、オレたちの行った異次元へ 通じているとは限らないんだぞ! 十代:そうだとしても、俺は可能性に賭ける。 万丈目:待て、お前が行くなら、オレも行く! 十代:これはオレの問題だ!みんなを巻き込む気はない! 万丈目:なんだと…! (十代に殴りかかる万丈目、覚悟した十代、止めるジム) ジム:ユベルの話、鮫島校長から聞いたよ。 十代:っ…! ジム:お前とユベルの間に、何があったかまでは、I don't know。 But、もう関わってしまっているのさ。 オブライエン:共に、異世界で戦った戦友だからな。 万丈目:勘違いするな。オレはヨハンを助けたいだけだ。 十代:………。 明日香:十代を一人で、送り出すわけにはいかないわ。 剣山:オレたち、他人じゃないドン!みんな仲間ザウルス! 翔:え、みんな本気なの!? 三沢:生きて帰って来られる確率は、限りなくゼロに近い! 吹雪:ここは一度、冷静になって考えた方がいいぞ! 明日香:兄さん、私は自分の意志で、 あの世界に戻るつもりよ。 オブライエン:誰にも邪魔をする権利はないし、 強制するつもりもない。 ジム:Dead or Alive、それは神の振る、賽の目次第だ。 あー、こういう流れだったか…135話書き直しますすみませんorz 吹雪と翔は「今無事な人」の安全優先。せっかく助かった人たちまでいなくなっちゃたまったもんじゃない、は、あくまで正論でしょう。たとえヨハンが帰ってきても、他の人が犠牲になったんじゃ意味がない。「ヨハンを取り返すこと」は、「みんなで帰ってこれる」という前提条件があって初めて意味があるわけで、この暗黙の前提が結構厄介なのかもしれませんね。 亮:結局、そういうことになる。 エド:十代が動けば、みんなが動く。 もうそれだけの影響力を持つ人間になっているってことか。 亮:自覚していないのは、十代自身だけだ。 皆が「自分の意志」で動いてるのは確かです。ただその仲間たちの「意志」を変えたのは、「十代(と一緒)ならヨハンを取り返して無事に帰ってくることができるかも知れない」という期待で信頼(明日香と吹雪はむしろ「帰って来れるように手伝う」って感じだが)だし、だからこそ、「ヨハンを助け出して仲間全員で帰るということに全力を注ぐ」のが、「十代の責任」と言えます。これは仲間たちにも同じ責任があるのですが、仲間たちはその目的からブレずにちゃんと行動するわけです。 なのに十代がここからブレちゃって(他の人助けに手を出して)色々大変なことになるわけです。 でもそのブレ方そのものが「十代らしさ」から来る逸脱で、それは子どもが「自分」を知って大人になる過程で、多分避けては通れない逸脱で、だからこそ、その逸脱による「間違い」は、発生させないことより本人が「間違い」として認めることが重要だし、大人にはそれを「間違い」だと教えること、「間違い」に対する謝罪の仕方を教えること、周囲への被害を最小限に食い止める責任なんかがあるわけです。 ちなみに、アニメ遊戯王では「正当な贖罪・謝罪によって既に赦された罪」または、「本人が責任をとれる状態になかった罪」(結局は「赦された罪」ですが)を「過ち」と呼んでます、多分。 十代:みんな…! ハネクリ:くりくりぃ! 十代:どうした、ハネクリボ−! 三沢:異次元への入口が、不安定だ!今飛び込むと、 どこへ飛ばされるか分からないぞ! オブライエン:何か有効な戦略はないのか、三沢! 三沢:あ、ああ。…オレの計算が正しければ、 カードの精霊たちの力を借りれば…。 このあたりは、デュエルエナジーが満ちている。 ひょっとしたら、精霊の実体化が出来るかも。 明日香:やるしかないわ。 剣山:みんなの気持ちを、ひとつにするドン! オブライエン:いいぞ、十代! 十代:頼む、ネオス! 万丈目:XYZ-ドラゴンキャノン! 明日香:サイバー・エンジェル―弁天―! 剣山:スーパーコンダクターティラノ! ジム:古生代化石騎士スカルキング! オブライエン:ヴォルカニック・デビル! 十代:ヨハン、聞こえるか! 俺たちは今、お前を助けに向かう! (扉が光り、精霊が実体化する) ジム:みんな、Powerを! オブライエン:入口に注ぐんだ! 万丈目:いけー! 剣山:フルパワーザウルス! (開きそうで開かない) 十代:開け、開いてくれ! 翔:アニキ…。 十代:もう少し、もう少しだ…! 翔:スーパービークロイド・ステルスユニオン! 十代:翔! 翔:えへ。 三沢:ウォータードラゴン! 吹雪:レッドアイズ・ブラックドラゴン! (異世界とつながる) 十代:開いた…! 亮:美しい友情。それが、どんな結果をもたらすか…。 剣山:やった、やったどん! 三沢:美しい…。 (亮、エドが巻き込まれる。) エコー:アモン! クロノス:やめるのね、危険なノーネ!あ!マンマミーア! スーパービークロイド呼んだ翔の声がかっこよすぎる。 基本「怖いの嫌い!」で超安全志向な翔が勇気を出した/危険を冒したのは完全に十代の必死な横顔を見たからで、もう、なぁ…。十代の魅力…というか、あらゆる「力」は、諸刃の剣なのですよ。普段は意識しないかもしれないけど…ね。 亮さんが予言者。あと三沢もやっぱ、科学者だねぇ。 ■次回予告 十代:戻ってきたぞヨハン!え、ここは一体…? 翔:岩だらけ、穴だらけっす…別の世界に来ちゃったっすー! 十代:いや、俺は信じてる、ヨハンはきっとこの世界に! 翔:あ、鳥獣族のやつらが、プチテンシたちをいじめてるっす! 十代:なにぃ! 翔:次回、「生死を賭けた決闘(デュエル)」 十代:このぉ、バードマン、弱い者いじめは許さないぜ! 翔:あれ、アニキ?もう、一人でどっか行かないでよー! まぁ、そんな感じで。 ■今週の最強カード 十代:今日の最強カードは、レッドアイズ・ブラックドラゴン。 攻撃力2400、守備力2000。 吹雪さんのフェイバリットカードだ! 黒炎弾で、すべてを焼き尽くせ! …やっぱこの回の吹雪、ダークネスの伏線じゃないの!?(笑) 090929/091210 |
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