case3:亮は大変なものを盗んでいきました?

 十代と亮がデュエルした日以来。
「翔、お前のアニキすっげぇなー!」
 が、十代の口癖になっていた。
「…アニキ、それ今日三回目ッスよ」
「そうだっけか?いやー、でも、ほんと面白かったからなー!」
「本当に楽しかったんスね」
「ああ!今思い出してもワクワクが止まらねぇぜ!またデュエルできねーかなー!」
「頼んでみればいいんじゃないッスか?お兄さん、普段から結構デュエル場でデュエルしてるッスよ」
「いや!やっぱこの間よりは強くなってないと、挑戦する意味無いからな!だから毎晩デッキ調整してるんだけど、なーんかうまくいかねーんだよな。これでいける!とか思ってもなんかカイザーの顔思い出したら自信なくなるっつーか…ついでに、カイザーとのデュエル思い出したりまたデュエルしてーとかどうしたらカイザーと張り合えるデッキ作れるかとか考えてたら最近よく眠れねーし」
(…アニキ…それ、行き過ぎてる気がするッス)
 内心冷や汗をかく翔を尻目に、十代のカイザーフィーバーは当分収まりそうに無かった。

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やっとアニメ本編突入。このネタものすごく使い古されてそうですよね。
どうしても片想い連鎖を伸ばすのにこれくらいしか思いつかなくて(笑)

 
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