♪ちゃ〜ららららっちゃっちゃっ

十代:藤原優介!オネストの慕うマスター…。
吹雪:精霊との絆、友との絆、すべて捨ててしまったというのか…藤原!
 亮:誰か忘れていないか?
十代:カイザー!!体は大丈夫なのか!?
 亮:それがお前の真実なら、オレ達は全力で闘うだけだ。
吹雪:どんな形だろうと、絆は決して途切れたりしない!
十代:次回!バトルロワイヤル!吹雪vs亮vs藤原
吹雪:藤原…ありがとう、生きていてくれて。ボク達はずっと、キミと一緒にいる。

TURN-174
発動!「クリアー・ワールド」恐怖のネガティブエフェクト
 バトルロワイヤル!
吹雪vs亮vs藤原


「…面白そうなことをしているじゃないか」
「!亮!体は大丈夫なのかい!?」
「そんなことを気にしていられる状況ではないだろう?」
「それは…」
「丸藤、か…?」
「フッ…お前に戸惑われるいわれはないな、藤原」
「…確かにな」
 かすかな苛立ちを覚えながら、藤原は吐き捨てる。
「悪いが乱入させてもらう、その分お前たちのライフに4000プラスだ。ルールはバトルロワイヤル形式に変更」
「正気か…?」
「無論」

 自ら圧倒的不利な立場でデュエルに参戦しながら、それをものともせずに容赦なく藤原を追い詰めていく亮。
 その光景に戸惑っていたのは吹雪だった。

「―亮、どうしてバトルロワイヤルなんかに…」
「…分からないか?」
 不敵に笑う亮には、ヘルカイザーの称号が相応しい。
 けれどそれは、一年前闘ったあの頃とは、何かが違っていた。
「―!…真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)でプレイヤーにダイレクトアタック!攻撃対象は―亮だ!」
「何だと!?」
 その言葉に驚愕したのは藤原だけだった。
「ぐぅ…っ」
 レッドアイズの攻撃に、亮がうめく。それを平然と見つめられる吹雪ではない。痛みに耐える瞳で亮を見つめながら、吹雪は語りかける。瞳の先にいない友へ。
「…藤原、ボクはずっと…キミに謝りたかった。すまない。あのとき、救ってやれなくて…」
「…それがお前の、心の闇だというのか…?」
「キミがどんな風に変わっても、ボクはキミと一緒にいる。だから今、ボクが倒したいのは―亮なんだ」
「―馬鹿馬鹿しい…っ」

 藤原ではなく、亮のライフを削る吹雪。
 執拗なまでに吹雪を攻撃する藤原。
 文字通りバトルロワイヤルと化したデュエルの中で、藤原は混乱していた。
 そして語られる藤原の過去。
 絆への不信と憧れ。
 吹雪はそれを感じ取っていたからこそ、“藤原と共に”闘うことを選んだ。大切な友である亮を傷つけてでも―それは、藤原への友情と、亮への信頼があったからこそ取れた道だった。

「人は誰しも、孤独から逃れられない。人ならざる力で、お前はただ逃げただけだ。―それでも」
「キミはボク達の大切な絆の一人。忘れられたくないのは、忘れたくないのはボク達も同じ。だから信じてくれ、この絆の力を!」
「亮…吹雪……!」
「レッドアイズ!クリアー・ヴィシャス・ナイトに攻撃!ダーク・メガ・フレア!!」

 080313(日記)
 080401(加筆修正転載)

で、TURN-176までのネタを消化したはずだっ!
基本アニメ本編ベースなので、細かいところは脳内補完お願いします(爆)
「原作で一番好きなサブタイトルは?」と聞かれたら迷わず「友情に向けて撃て!」な私です。表遊戯vs洗脳城之内、十代&ヨハンvsマルタン、十代vsヨハンvs藤原を参考に天才トリオで藤原からダークネス引き剥がす展開考えてみた☆
写真で十分とは思いながら、三人で会話するシーン、ほしかったな…(遠い目)

 
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