今夜、飲まないか?

「珍しいね、亮から誘うなんて」
「まぁ、たまには」
「彼女と喧嘩でもした?」
「………」
「あ、図星?」
「…図星だな」
「で、どうしたんだい?」
「どう、とは?」
「聞かなきゃ始まらないし。亮のことだから彼女怒らせたほう?」
「…オレはそんなに分かり易いか?」
「いや、キミが彼女に文句言いそうな気がしないからね」
「文句は言うぞ?」
「でも本気で怒ったりできないでしょ」
「…そうかもしれんな」
+++
「“デュエルと私とどっちが大事なの”」
「…笑えるくらい典型的だね」
「オレもそう思う」
「それで、どう答えたんだい」
「答えられなかった」
「…なるほどね」
「泣いて出て行かれた。そこから三日、音沙汰なしだな」
「…って、三日間何してたのキミ?」
「デュエル」
「…説明になってない気がするけどわかったよ」
「いっそ殴ってくれれば良かったとさえ思うんだがな…」
「うーん…でも、それじゃ逆に彼女の気が収まらないでしょ。亮が何も言わないんじゃねぇ」
+++
「オレは…デュエルがないと、生きていけない。だが、あいつがいないと、まともな人間でいられない。あいつがいるから、踏み外さないでいられるんだと…そう思う」
「それ、言ってあげればいいのに」
「…それでも、あいつを一番に考えてやれないのは本当だからな。非はこっちにあるんだ、逃げられても仕方ないと思う反面…逃がしたくないから、言いにくい」
「大丈夫だと思うけどねー」
「吹雪に言われてもな…」
「そう?ボク、キミの彼女とは気があう自信あるんだけどなぁ」
「…洒落にならんな」
「洒落のつもりだったんだけど」
「心臓に悪い」
「はは、ごめんね」
+++
「昔の話だよ。そういう気持ちで好きだったのはさ。そりゃあ今だって大好きだけど、やっぱりどこか違うんだ。恋は冷めるもの、愛は育むものってね」
「…なんというか、さすがだな」
「それはどうも。…それじゃ、出ようか」
「え?」
「こんなところで飲んだくれてる場合じゃないんじゃない?大丈夫、キミが誠実なら、彼女もちゃんと応えてくれるさ。」
「そう、だな…」
+++
「吹雪、家、そっちだったか?」
「違うよ?これから鮎川先生とデート☆」
「…初耳なんだが」
「初めて言ったからねぇ」
「…つきあってる…のか?」
「うん。ちゃんと指輪も贈ったよ?」
「不意打ちすぎて何言っていいか分からん」
「あはは、言うタイミングなくてねー」
「分かった。つきあわせて悪かったな」
「いやいや。それじゃ、亮も頑張ってね〜!」
「ああ」
 
 080509

吹雪どんだけ深夜デートだよ、っていう。「指輪も贈ったよ?」は自分で打ちながら吹いた。もちろん婚約指輪。
あと亮が怒られたいきさつはデュエル優先して彼女の誕生日が空かなかったとかのつもりなんですが、それを「エドと再戦」にしようか「十代と初戦」にしようか迷ったって言う。しかも予定では夜ちょっと遅くには帰ってこれるつもりだったのにトラブルで間に合わなくてね!日付変更後に帰ったら彼女も日頃から色々たまっててあのセリフにつながるっていう!!んで誕生日プレゼントも渡せなくてさ!!吹雪と別れたあとに電話して会って一発殴れとか言ってできるかって言われてプレゼント渡して泣かせて「あんまり泣くな」とか言って(ryもうお約束すぎて笑うしかない(笑)あ、ということは誕生日プレゼントはこっちも婚約指輪か!(爆笑)
畜生…亮相手の夢小説書けるぞこれ。

日記に殴り書いた会話。吹雪×鮎川先生プッシュ☆

 
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