TURN-148 究極ドラゴン対決!サイバー・エンドVSレインボー・ダーク |
■本放送:07/08/15
■脚本:武上純希 ■絵コンテ:菊池一仁■演出:Lee Kyoung Soo■作画監督:In Tea Sun |
何回見たか分からない伝説回。武上さん力入れすぎ!(爆)
何回見たか分からないくらい見てそれでもまだ足りない人向けです(笑) いきなりこの考察を読むことはお勧めしません。 一部、ヨハンにユベルが取りついた状態の「ダークヨハン」(別名:暗黒使徒ヨハン)の名前も「ヨハン」で扱います。 ところで今回作画監督のInさんの回は、亮の横顔がたまりません。 ■Aパート ヨハン:さすがは、ヘルカイザーと呼ばれる男。 危ないところだった。 このカードが、発動していなければな。 亮:フン。 ヨハン:「虹の行方」は、 フィールド上の宝玉を墓地に送ることで、 相手モンスター一体の攻撃を封じ、デッキから、 あるカードを手札に加える。 亮:それでこそ、オレが最後の相手に選んだ男…! ヨハン:例を言わせて貰うぞ、ヘルカイザー亮。 これですべて整った…! 亮:(勝ち誇ったあの笑顔、ヨハンは何を手札に加えたのだ) ターンエンド。 ヨハン:オレのターン。自分のフィールド、及び墓地に、 A(アドバンスド)宝玉獣が7対存在するとき、 「究極宝玉神レインボー・ダーク・ドラゴン」を 特殊召喚することができる! 亮:これが、宝玉獣の究極の姿…! (中略) ヨハン:はは…一枚カードを伏せて、ターンエンド。 亮:(持ち堪えてくれ、オレの心臓…! 今オレの目の前にいるのは… 倒すべき最後のモンスターにふさわしい…!) なにこのリスペクトっぷり。落ち着いて見たらヨハンと亮が認め合ってデュエルしてるようにしか見えない…。このやりとりのどこにユベルがいるの!(爆) 今俺の目の前にいるのはレインボー・ダーク・ドラゴンです。 「持ち堪えてくれオレの心臓」は心臓が止まるとデュエルが強制終了するせい(TURN-145・TURN-146)と思われ。 (宝玉を墓地に送ることで破壊を無効にする レインボー・ダークを破壊する効果を重ねる亮) 翔:兄さん!レインボー・ダーク・ドラゴンは、また復活するのに! 十代:いや違う。カイザーは、確実にヨハンを追い詰めた。 翔:えっ…。 十代:今まで、カイザーは死を覚悟し、 死に場所を探しているのかと思っていたが… そうじゃないのか? ヨハン:レインボー・ダーク・ドラゴンのモンスター効果! サファイア・ペガサスを墓地へ送り、破壊を無効とする! 本当にしつこいな。何度やっても無駄さ! 亮:それはどうかな。 ヨハン:何…! 亮:お前のフィールドにもう宝玉は無い。 ヨハン:あっ…。 亮:これで、レインボー・ダークは復活する効果を使えなくなった…! ヨハン:貴様…それが狙いだったのか。 だが、モンスター尽き、マジック・トラップ尽き、 手札尽き、それでどうしようと言うのだ。 悪足掻きに変わりは無い! 亮:ふっ、そうだ。 オレの心臓はもうすぐ、鼓動を止めるだろう。 ヨハン:何…。 十代:…。 翔:…。 亮:つまり、オレの闘いに未来は無い。 オレは今まで、ただ、 勝利することだけに意味を見出していた。 しかし今、そのこだわりから脱することができた。 うっ…ヘルカイザーとなって地獄を彷徨い、やっと今、 勝利の喜びのためでも、敗北の恐怖でもない、 この瞬間を輝かせたい、 そんな心境に達することができた…! ヨハン:…っ、正気か? ふっ、ならばオレが、この手で幕を下ろしてやる。 ターンエンドだ。 十代:やっぱり、あれは死へ向かっている人間の顔じゃない。 カイザー…! 「これが生き残るための、オレの足掻きだ」(TURN-65) 最初から「ヘルカイザー」は亮の悪あがき。 うーん…出発点の「生き残る」は、「生命」として生き残ることと「デュエリスト」として生き残ることが重なってたんですが、ここではもう「生命」は尽きる前提で考えるしかない。なら、「デュエリスト」としてはどうなのか? …ってことなのかなぁ?未来が無いのは「生命としての亮」で、「デュエリストとしての亮」には、まだ未来…というか、「戦えば戦うだけ得られる時間」みたいなものがある。 ここから亮は使えるカードしかドローしないというデスティニードローにも程があるプレイングを展開します。 脚本もそうだけど、デュエル構成の彦久保さん…大尊敬だわ…(笑) 亮:オレのターン、ドロー!「サイバー・ヴァリー」召喚! ヨハン:攻撃力0のモンスター…!?何のつもりだ! 既にお前のデュエルは終わっているのか! 亮:「サイバー・ヴァリー」のモンスター効果には、 3つの選択肢がある。オレは、第2の効果を選択! 「サイバー・ヴァリー」と、 「サイバネティック・ヒドゥン・テクノロジー」を除外し、 デッキから2枚ドロー! マジックカード、「オーバーロード・フュージョン」発動! 墓地のサイバー・ドラゴン3体と、サイバー・バリア、 サイバー・レーザー・ドラゴンを除外! 「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」、融合召喚! オレはまだ死なん。バトルだ! ヨハン:血迷ったか、攻撃力0のモンスターで! 亮:キメラテック・フォートレス・ドラゴンが攻撃するとき、 ダメージ計算を行なわない。 つまり、互いのモンスターは破壊されない。 だが、そのモンスター効果により、攻撃したとき、 相手に400ポイントのダメージを与える。 ヨハン:何?! 亮:それだけではない。 「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」は、 融合素材にしたモンスターの数だけ攻撃することが出来る。 エヴォリューション・レザルト・アーティラリー、第一打! (中略) ヨハン:うああぁあ…そんな、馬鹿な…! 亮:とどめだ! エヴォリューション・レザルト・アーティラリー、第五打! デュエルが終わってる終わってないを気にしてるダークヨハンさん。 サイバー・ヴァリーで引いたのは「オーバーロード・フュージョン」と「次元誘爆」。 今思ったんだが、「攻撃力0のモンスター」が2連打されてるのって、このときの亮が限界きてるって意味だったりするんだろうか。 ■Bパート 翔:兄さん…もう分かったよ、兄さんの闘いへの執念は。 だからもういいよ、そこまでして闘わなくて…。 亮:オレは死なない…この輝く瞬間を感じている限り、 オレに死の闇は訪れない…。 瞬間は永遠となるのだ! 十代:…っ、そうか。 翔:こんな…こんなの嫌だよ、兄さん。 イエロー:翔のアニキ…。 十代:泣くな! 翔:…っ! 十代:カイザーは、死ぬために闘っているんじゃない。 逆だ!自らの命を必死になって燃やしつくし、 生きていた証を、永遠に残そうとしているんだ! 翔:えっ…。 亮:…ッ。 ヨハン:フッ、いいだろう、この瞬間が永遠なら、 永遠の苦しみを味わわせてやるさ! イエロー=おジャマイエロー。 なんつーか、亮の独壇場にも程がありますね! 十代説明乙。誰より亮のことが分かるのは、正反対のはずの十代…の種明かしはちゃんとあったりする。ここからの十代はもう、亮の一挙手一投足も見逃さない感じ…のような? 追記: 甘かった…。「泣くな翔!」は、その後十代自身も苦しげな表情をしていることから、 「一番苦しいのはカイザーなんだ!カイザーが耐えてるのにお前が泣くな!」 って意味だと思います。 曖昧にはずっと書いてたんですが、でもはっきりとは私自身なんだかんだで分かってなかったんですが、亮は…亮はずっと死にたくないって全力で思ってたんですね…orz だけど死は避けられない。それなら生きていた証を残したい。 だからここから、十代はもう「デュエルをやめてくれ」とか言わないし、このデュエルを見ることに泣きごと言うのもやめる。亮が生きた証は、他でもないデュエルを見ている十代たちの心に残るから。それが十代たちが、亮のためにできる精一杯だから。 そりゃ最後に「自分が恥ずかしい」って思うはずだよ!自分は死に逃げようとしてたんだもん!(涙) ヨハン:(しぶとい奴だ、尊敬してやるぜ、さすがヘルカイザーだ。 だが限界を超えてどこまで持つかな?) 亮:う…っ。 クロノス:もう見てられないノーネ。 三沢:このままでは、カイザーの体が…。 タニヤ:もう駄目か。 翔:そんな! 十代:いや、まだある。 カイザーの命を、今一度輝かせるカードが。 亮:…っ、ドロー!…フッ。 マジックカード、「パワー・ボンド」発動! 翔:はっ…。 ヨハン:「パワー・ボンド」…! (TURN-8・TURN-52回想) 翔:兄さん…! 十代:うん。 亮:3体のサイバー・ドラゴンを墓地に送り、 「サイバー・エンド・ドラゴン」…召喚! ヨハン:ぬぅ…。 亮:パワー・ボンドにより、 特殊召喚したモンスターは攻撃力が倍となる! 十代:すげぇ…! (TURN-52回想) 十代:(カイザー、やっぱりあんたはすげぇよ!) 「亮が既に限界超えてる」のをチェックチェック。 これさ…回想にわざわざ「ファイナル・フュージョン」のところまで入れてるのが気になるんだ…。3期ラストの超融合よろしく、亮と十代が疑似超融合で、あのとき亮は亮じゃなくなったんだぐらいの意味があったりしないだろうか…? ヨハン:攻撃力、8000だと!? 亮:(オレの最後のデュエルに、ヨハン、 お前まで付き合わせるつりはない。 共に異次元に消えるのは、 お前にとりついている、 邪悪な意志だけで十分!) ヨハンに取り付きし者よ、バトルに持ち込めば、 お前も共に死ぬ事になるぞ! ヨハンから離れろ! ヨハン:くっ…。 ユベル(男女):(ふふふ…) 亮:(もう、これでいい。 ヨハンに取り付きし者さえ離れてくれれば、 オレの死により、このデュエルは、 ヨハンの勝利で終わる…。) 十代:ヨハンに取り付いている者…ユベル! カイザーは、最後の力を振り絞り、 ヨハンからユベルを引き離して、 自らの命と引き替えに、 デュエルを終わらせようとしているんだ。 翔:そんな…! ユベル(男性):ふふふ…。 ユベル(女性):ははは…。 ユベル(男性):ふふふ、その手は食わん。 ユベル(女性):この男をボクごと殺してみろ。 亮:ふふふ…ヘルカイザーをなめるな!バトルだ! 異世界での言動を見る限り、最初から亮は十代のことも気にかけてて、だからヨハンどうにかしたいなーとも思ってて、「ヘルカイザー」は最高のデュエルがしたいなーと思ってて、亮は未来がないことに絶望しかけてて、クロノス先生のお陰で絶望を忘れて「ヘルカイザー」に集中するんだけど、「ヘルカイザー」の限界を超えて亮は「もういいか…」って感じで亮に戻ろうとしたんだけど、それはユベルがさせてくれなくて、一応ユベルが言ってることがハッタリの可能性もあるんだけど、どっちかって言えば「これはまだ何かある…さすがだ!」っていう含み笑いと、「相手がどうなるかなんて知ったこっちゃねーぜ!」っていう「ヘルカイザー」が「なめるな!」って感じ? 見事に矛盾しまくってますね!(爽) いや…そんな状態にほんとよく耐えたよ…orz ヨハン:トラップカード、「カウンター・ジェム」を発動! 墓地の宝玉獣と名のつくカードを、 可能な限り、マジック・トラップゾーンに置く! レインボー・ダークドラゴンのモンスター効果! フィールド上の、宝玉獣と名のつくカードすべて、 墓地に送る!墓地に送った宝玉一個につき、 レインボー・ダーク・ドラゴンの攻撃力が、 1000ポイントアップする! クロノス:マンマミーア! 翔:そんな…。 十代:はっ…、カイザー! 亮:ははっ…。 ヨハン:ふふふ、どうした、 レインボー・ダークで迎撃してやるぜ! お前の望み通り、永遠の苦痛が味わえるだろうよ! ユベル(男女):ふふふ…ははは! ヨハン:さぁ、遠慮するなよ。 オレが、地獄行きの手伝いをしてやるぜ! 亮:はっ…オレに介錯は要らん。 速攻魔法、「サイバネティック・ゾーン」発動! 「サイバー・エンド・ドラゴン」を除外! ヨハン:なにぃ…自ら、バトルを終了させようと言うのか! 亮:うっ…。 (亮が膝をつく) 翔:はっ…。 十代:あっ…。 (サイバー・エンドがフィールドに還ってくる) ヨハン:なんだと…攻撃力16000の、サイバー・エンドだとぉ!? 翔:ああ…! 十代:すげぇ…。 クロノス:見事なノーネ。カイザーは最後の力を使い、 最高の輝きを見せてくれたノーネ! 亮:パワー・ボンド…オレの信じる、 究極の融合カード。 力あるカードにはリスクが伴う。 パワー・ボンドを発動した者は、 特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分の、 ダメージを受ける…。 (亮の心臓が止まる。倒れている亮。 サイバー・エンドの消滅と共に、亮のライフがゼロになる) ヨハン:デュエルは終わった。オレの勝ちだ。 レインボー・ダークが9000に強化されたときの乾いた笑いは…あらゆる意味で「終わった」ってことなんですかね。 …それでも、「ヘルカイザー」が選んだのは、「最後の一枚まで使うこと」なんじゃないかと思ったり…。「ヘルカイザー」がやってることが全部「悪足掻き」だからこそ、足掻くことを最優先したというか。そして同時に、それは「カイザー」が「パワー・ボンド」のリスクダメージで「ヘルカイザー」に引導を渡すことでもあって。 …でもちょぉぉっと気になるのが、亮このとき、ターンエンド宣言してないんですよね。 いや、もちろん手札が無いから自動的にターンエンドするしかないんですが、本来「ターンエンド」を宣言した瞬間がサイバー・エンドが帰還してリスクダメージを受けるエンドフェイズのはずで。(とは言え、TURN-57でもエンド宣言してないのにダメージ喰らってるんですけど。あれはエドが勝手にターン進めてる・笑) デュエルが終わるのが先か心臓が止まるのが先かみたいなデュエルだったわけで、つまりこれは亮のターンのエンドフェイズにして亮の命のエンドフェイズ(核爆)でもあるわけで。 だからサイバー・エンドの帰還は、亮がむしろ命の終わりを受け入れたって意味になるかもしれない。 ちなみにこれで何が変わるかというと、「デュエル」のエンドフェイズが来ていないため、ライフがゼロになったのはリスクダメージじゃなく亮の心臓が止まってデュエルが中断したからということになり、勝負の決着は名目上「ドロー」になったりします。 って、そこまで面倒なこと考えなくても、少なくとも「デュエルが中断したのか終了したのか」は、「本当は誰にも分からない」仕様になってる可能性が高い。(わざわざTURN-146で「心臓が止まってデュエルが中断するパターン」を入れてるから) でも、どちらにしろ亮自身はデュエル中断のドロー勝負より敗北を取る。「最高のデュエル」は完結してないといけないから。 ダークヨハンの捨て台詞は、自分の手でヘルカイザーのデュエルに幕を下ろして苦しみを与えたかったユベルが「お前は負けたんだ!」って負け犬の遠吠え(爆)してるのと、ヨハンの本能が「いいデュエルだったぜ!」って言ってるのと、両方あるんじゃないかと思います。 十代:待てヨハン…いや、ユベル! (ユベルが立ち止まる) 十代:お前、なんで、なんでこんな…。 ユベル(ヨハン):あの男ごときに、 これほどの力を使ってしまうとは…うっ。 お楽しみはお預けだ。 十代:ユベル! ユベル(ヨハン):十代、上で待っているよ…。 十代:待て! 亮:十代…! ここのやりとり、十代がまだユベルに対して好意というか、情というかを持ってることが分かったりするんですよね…。「なんでオレの仲間を傷つけたりするんだ」っていうのを、戸惑いながら尋ねるっていうのは、そういうことで。 本当は今すぐにでもユベルを追いたい十代ですが、まだ十代に伝えることが残ってる亮は十代を引き止めます。 (ユベルの去った方を見つめる十代。亮に向き直る。) 十代:カイザー。 亮:これが、強さだけ求めて、 デュエルしてきた者の末路だ…。 瞬間の喜び、地獄まで見て、 オレがたどりついた結論だった。笑うなら笑え。 クロノス:馬鹿なこと言わないノーネ! 先ほどのデュエルを笑う者など、 誰もいないノーネ! 十代:カイザー、オレ、オレは自分が恥ずかしい。 自分の力に怯え、その力から逃げていた自分が、 許せないよ。 三沢:カイザー、しっかり!十代はきっと、 カイザーが見せた輝きのように…! 亮:同じでは許さん…! 十代:カイザー…! オレは、アンタ以上に輝いて、 奇跡を起こしてみせる。 亮:ああ…消えてしまったみんなもきっと、 それを望んでいるだろう。 (亮の体が光に包まれる) 翔:はっ…。 十代:カイザー! 亮:十代…お前はもう、子どもじゃない。 翔:兄さん! (号泣する仲間達、光を見送るタニヤ) 亮と時間を共有した仲間と、そうじゃないタニヤの対比がうまいなぁ…。ここでタニヤまで同じことしてたら、逆に不自然なんですよね。 どうして、亮が「瞬間の喜びと地獄まで見てたどりついた結論」に、「笑うなら笑え」という言葉を使うのか。 それは多分、亮がたどりついた結論「勝ち負けは関係なく命を輝かせるために闘う」のが、「勝ち負けは関係なく自分のために闘う」(TURN-26)っていう第1期の十代の信条の先にあるもので、「力あるカードにはリスクが伴う」のは、カイザーの信条だから。 …正真正銘、亮と十代が超融合したらこうなる的なデュエルになってるんですよ…このデュエルは…! でもって亮が言いたいのは、「お前がいつも言ってたこと、やっと本当に分かったよ」ってことでもあったりして!(涙) 卒業デュエルであれだけ十代に自分らしく闘ってほしかった亮ですよ。お前は…お前は今も昔も…! 十代は…それ分かったってことだよね。十代がいつも言ってたことを突き詰めたらこのデュエルになるわけで、そこに自分が感動するような輝きがあれば、自分の力も否定するわけにはいかない。 「同じでは許さん」っていうのは、「頭を使うなど、最もお前らしくないデュエルだ」(TURN-52)って言ってたのとまったく同じ感情から出てくる言葉なわけで。 …そう考えたら、「お前はもう子どもじゃない」っていうのは…。 自分がどれだけすごいか分かったか?って意味なんですか?まさか…。 あああ亮大好きだー!!! そんでもって、邪心経典のお陰で十代の中で十代を責める仲間の気持ちまでフォローしてくんですよこの人は!(涙) これは十代が仲間を「死んだ」と思ってるからできることだったりします。「死者」にはもう、本心を確かめることはできない。だからこそ、十代はどうすればいいのか分からなくなったんですが、亮とエドはそこを逆手に取って、「死者」に代わって十代を「許した」。 生きてる人だったら、そういうわけにいかないんです。いくら亮やエドが「仲間はそんなこと思ってないよ」って言っても、「本人に聞かないと分からない」になってしまう。その「本人に確認が取れない」状況だからこそ、亮が「みんなもきっと、十代が奇跡を起こすことを望んでいる」と言うことに意味があるんです。 異世界編は、十代が「死とは何かを知ることを通して、生を知る旅」とも言えます。人が生きている間に経験する「死」は、常に「他人の死」です。そして「他人の死」の本質は、「会うことも触れることも話すこともできなくなる」ということです。 「光になって消える」という「死」の表現には、それが復活可能な疑似的な死だという設定上の事情以外に、「病気になったり血が流れたりするだけが『死』なんじゃない」という思いがあるのではないか、と思うのですが。 その一方で、亮がやっていたのは、「自分の死」を受け入れるにはどうしたらいいか、「結末に死が待つ人間として生きる」とはどういうことかってことなわけで、いや…恐れ入ります。 しかしほんともうこの回とにかく亮とサイバー・エンドをかっこよく見せるのに全力つぎ込んだとしか思えないスタッフが大好きだ!!! 何より「16000のサイバー・エンド」で理屈抜きで「すげぇ…」って思わせるのが目標だったんだと思うんだ、正直。自分の考察全否定(笑) あんたらの熱い思い…確かに受け取ったぜ…! 追記:すっかり忘れてたんですが(汗)TURN-127の話。 亮の悪:勝利への欲望(ヘルカイザー) 亮の神:リスペクトデュエル(カイザー) 亮の願い:??? と置いたわけですが。 ユベルは亮を「十代の仲間」として認識しているので、十代を追い詰めるためにその願いは邪魔したい。ユベルが邪魔しようとしたのは、「亮がデュエルを続けること」でした。(亮のデュエルを終わらせることにこだわりまくっていたので) なので、「亮の願い」は「デュエルを続けたい」だった、は、確定でいいと思います。(TURN-65の「こうまでしてデュエルを続けたいとは思わない」は、亮の最後の誤魔化しなんだと思われ。) が。話はそこでは終わらない。(これ自体は結構前から言ってたしな・笑) 「デュエルを続けたい」という未来志向の願いは、本来エンドレスです。ある意味では、それだけでは、願いが叶う日は絶対に来ない。 ここで効いてくるのが、TURN-147で亮が言っている「生きる目的」 、「最高のデュエル」です。これは、デュエルを続けないと実現できない目的、つまり、願いの先にあるものです。 亮が「ユベルに勝った」のは、この目的の達成がイコール願いの成就であり、デュエルの幕を自分で引けたから。願いの成就が願いの終焉で、願いの消滅と同義だったわけです。 これは4期の亮のエピソードにつながっていきます。「限界」とか「最高」とか決めるの好きだなお前(笑)とか亮を笑う手もあるんですけど(苦笑)、少なくともこの「終焉」の受容というのは、限りある命を生きる人間として、不必要とは決して言えません。この若い身空でここまで受容する必要もないとは思いますが(笑) 話は変わって、「悪」と「神」と「願い」を十代で置いてみます。 十代の悪:覇王 十代の神:仲間 十代の願い:仲間を守りたい(=ヨハンを取り戻したい) というわけで、変な話、十代はヨハンを取り戻しただけでは奇跡を起こせないことが、ここで既に確定していたりします。 十代の「生きる目的」はなんだったっけ? 2期にあったりしますね…「宇宙を救うヒーローになる!」 十代のユベルへの思いと生きる目的。 二つの 090905/090907/090910 |
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